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地唄・歌詞 |
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≪葵の上≫ |
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縺れ縺れてナ 逢う夜はほんに 憎くや憎くやは鶏鐘ばかり外に妬みは なきぞななきぞ
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≪浮舟≫ |
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秋暮れて 峯に焦がれしもみじ葉の 数ちる山の夕風に 浮かれて落つる瀧川に すくいし
杓に色とめし 末の契りもたがやさん こうしてさした盃の 受けし一種の里言葉 春咲く 梅や藤なみの よるべのぬしに せかされてせいて気を浮舟のあだ枕。 |
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≪夕顔≫ |
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住むは誰 紡いてやみんとたそがれに 寄する車のおとずれも 絶えてゆかしき中垣の 隙
間もとめて垣間見や かざす扇にたきしめし 空だき物の ほのぼのと 主は白露光を添え て いとど栄えある夕顔の 花に結びし仮寝の夢も 覚めて身に染む夜半の風。 |
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≪蓬生≫ |
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よしや蓬生に よしや蓬生に年を経て 埋もれ果てん身なりとも 昔馴れにし唐衣 君がな
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